光回線の普及率は頭打ちか。既に通信設備が限界の模様

どうも、うりぼうです。

現在、日本でのFTTH(光回線)の普及率は、大体6割前後と言われています。

ガラケー時代と比べたらだいぶ増えましたが、個人的にはまだまだ全然です。最低でも普及率8割、出来れば全ての世帯に義務付けるくらいのことをして10割を目指すべきだと思っています。

しかし、現実はそう簡単にはいきません。実際問題、今光回線業界全体は大きな困難に直面しています。

急増するトラフィックに通信設備が追いつかない

現在、日本に限らず世界中でトラフィックが急増しています。

トラフィックというのは、簡単に言うとインターネットの交通量みたいなものです。ネットの利用者(車)がここ数年で急増したから、ブロードバンド(道路)が常に混雑(渋滞)を起こす状態が続いています。

なぜ急にトラフィックが急増したのか。理由はいくつか考えられますが、中でも大きいのはスマホの普及と映像コンテンツの大容量化でしょう。

スマホの急速な普及

スマホの普及は考えなくても分かりますよね。

ガラケーが主流だった2010年頃と比べて、どれだけスマホの利用者が増えたか何となくでも想像すれば分かりますよね。当時はまだiPhoneすら物珍しさがありましたが、今では外を歩けばスマホを使ってる人しかいません。

稀にガラケーユーザーも見かけますが、10代20代で限定したら100人に1人いるかいないかくらいの割合だと思います。ながらスマホが深刻化な社会問題になるくらいスマホユーザーが増えたのにトラフィックが増えないはずがありません。

スマホ依存って言葉もありますからね。外でも家でも常にスマホでSNSやったり動画見てたりする人のことです。こういった人が増えているのも、トラフィック急増の要因だと思います。

映像コンテンツの大容量化

そして映像コンテンツの大容量化。映像コンテンツというのは動画のことですね。一番有名なのはやっぱりYouTubeでしょう。

YouTuberがなりたい職業のトップ10に入るくらい若い層はYouTubeを見ます。特に学生は時間がありますからね。TwitterでYouTubeというワードを検索してみると、「今日は1日中〇〇(YouTuberの名前)の動画見て終わったw」みたいなつぶやきも普通にあります。

YouTubeだけでなく、Hulu、netflix、Amazon Primeのような動画配信サービスが登場したのもトラフィック急増に拍車をかけています。特にNetflixは4Kコンテンツを売りにサービス展開してますからね。利用者の多くが4Kコンテンツを視聴してることを考えたら、相当な通信量を消費してると思いますよ。

光回線の通信速度が低下している

回線事業者もトラフィックの急増をただ指をくわえて見てるだけではありません。急増するトラフィックに対応すべく、設備投資も積極的に行っています。しかしそれでも追いつかないのが現状です。

実際にその影響は既に日本各地で出始めています。「日本経済新聞」の記事に出ていますが、日本の光回線の通信速度はOECD(経済協力開発機構)加盟36カ国中23位(2015年は7位)だそうです。

OECD加盟国

アメリカ、カナダ、メキシコ、日本、韓国、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、イギリス、アイルランド、スイス、フランス、オランダ、ルクセンブルク、ドイツ、ベルギー、オーストリア、スロベニア、スロバキア、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スペイン、イタリア、ポルトガル、ギリシャ、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル、トルコ、チリ

36位中23位はちょっと低すぎますね。NTTなんてめっちゃ儲かってるはずなんだけどなぁ。これが今の日本の限界なのか、それとも投資が下手なのか・・・。

この光の通信速度低下は今後の大きな課題の一つです。光回線なのに一桁Mbpsしか速度が出ない家もあるみたいですからね。Twitterとか見てると結構そういうつぶやきも見かけます。

なぜこんなにも速度低下が深刻なのか?考えられる理由は2つです。

技術力不足

スマホが普及し始めた時点でトラフィックの急増は予想できたことです。もちろん企業だって努力はしてきたはずですが、今回の23位という現実を見てしまうと日本の技術力不足を否めないですね。

速度低下を改善できる可能性が最も高いのがIPv6接続に変更することです。IPv6については以下の記事でも書いてあるので興味がありましたらご覧ください。

人口が偏り過ぎている

東京一極集中という言葉もあるくらい日本の人口は都市部に集中しています。首都圏だけで約3,600万人、北関東を含めたら関東エリアだけで4,300万人もの人口がいるわけです。

日本の人口の3分の1が関東エリアに集中しているのってはっきり言って異常で、カナダ(約3,600万人)やオーストラリア(約2,400万人)の総人口よりも多いです。しかも東京とそのベッドタウンの人口はまだ増え続けているというね。

これだけ人口が集中していたら、そりゃ回線だって混雑しますよ。プロバイダが設備投資したってそれ以上に人口が増えているわけですからね。この人口バランスを何とかしない限り、日本の通信環境はそう簡単に改善しないと思います。

とは言っても、やっぱり若者は都会が好きですからね。僕は生まれてから東京神奈川千葉の3県以外に住んだことないですが、やっぱり都市部は娯楽が多く楽しいです。

ただ、最近は福岡や仙台のような地方都市もそれなりに発展してるし、ネット通販も普及してるので、東京じゃないとダメなことって意外とないんですよね。何も鎖国するわけじゃないんだし、ライブとか何かどうしてもの用事があるなら、その都度東京に行けばいいわけですから。

従量課金制や速度制限が必要になる可能性もある

月数GBのデータ容量制限があるキャリア回線と違って、光回線は通信量無制限が基本です。

無制限だからユーザーは気にせずに高画質動画を長時間視聴したり、オンラインゲームをプレイしたりとできるわけですが、今後も急増するトラフィックに通信設備が追いつかない場合は、通信量を使った分だけお金を支払う従量課金制や、短期間に大容量の通信を行った場合に適用される速度制限を設ける可能性だってあります。

もしくは料金の値上げとかですね。ドコモとかで契約したら月3GB程度で月5千円を超えるのに対し、光回線は同じくらいの料金でデータ容量無制限なわけですから、1~2千円くらいなら値上げしても僕は文句を言いません。

むしろ総務省がキャリアの携帯料金を2千円引き下げて、その分のお金を光に回してほしいくらいですよ。